ろうそくのあかりです。
左の写真はホワイトバランスを太陽光で、右の写真は電球で撮りました。


ろうそく自体は光源なのでちょっと無視して、ろうそくのまわりのガラスを見て下さい。
左の写真はガラスが赤く写っています。
右の写真はガラスが白く写っています。
ガラスはろうそくで照らされているので赤っぽく見えるのですが、実際の色は白っぽい透明です。その場の雰囲気に近いのは左。ガラスが実物に近いのは右。
この状況を色温度で考えてみます。
この時のガラスの色温度は2000K〜3000Kくらいです。
色温度はガラスそのものの色のことではなく、ガラスを照らしている照明の色のことです。
照明によって色が変わって見えるということですね。
「この時」の照明はろうそく。
ろうそくのオレンジの光に照らされているので、ガラスもオレンジに見えるんですね。
ホワイトバランスを「太陽光(5200K)」「電球(3000K)」の2パターンで考えてみます。
ホワイトバランスを太陽光に合わせた時は、基準が5200Kになります。
これは5200Kの照明に照らされた白い物は白く写るということです。
5200K以下の照明(電球やろうそくなど)に照らされた物は赤くなって写ります。
5200K以上の照明(曇りの日や日蔭など)に照らされた物は青くなって写ります。
図で表すとこんな感じです。

ホワイトバランスを電球に合わせた時は、基準が3000Kになります。
太陽光は基準が5200Kでしたが、電球は基準が3000Kになるので、3000Kの照明に照らされた白い物が白く写るということです。
3000K以下の照明(ろうそくなど)に照らされた物は赤くなって写ります。
3000K以上の照明(太陽光など)に照らされた物は青くなって写ります。
図で表すとこんな感じです。

ちなみにこの写真を日蔭(8000K)に合わせるとこんな感じです。


ホワイトバランスを日蔭に合わせた時は、基準が8000Kになります。
これは8000Kの照明に照らされた白い物は白く写るということです。
8000K以下の照明(太陽光など)に照らされた物は赤くなって写ります。
8000K以上の照明(晴天の空など)に照らされた物は青くなって写ります。
まとめ
色温度(赤〜白〜青)というものはというのは、絶対的なもので、常に同じ、変わりません。
変わるのカメラの設定です。
基準をどこに置くかで画面全体の色が変わってくるのです。
基準を置く色温度が白く、基準より高い色温度が青く、基準より低い色温度が赤くなります。